2022年6月19日に行われる「THE MATCH 2022」で対戦する那須川天心選手と武尊選手。
そのルールが天心選手に有利なのでは?と言われています。
天心選手有利のルールとはどういうことなのでしょうか?
また、このルールになったのは運営の大人の事情なのでは?という考察もあるんです。
そこで今回は、天心VS武尊の試合のルールが天心選手に有利な理由と世間の声について調査していきたいと思います!
天心VS武尊の試合ルールは?

2022年4月7日に会見が行われ、天心VS武尊の対戦ルールが発表されました。
- 契約体重は58.0kg、当日戻し体重は4kgまで(62kg)
- ワンキャッチワンアタックあり
- ラウンド数は、3分3Rプラス延長1R
このルールが天心選手に有利なんだとか。
ではどこがどう有利なのか、詳しく見ていきましょう。
天心VS武尊の試合は天心が有利!

「THE MATCH 2022」では、10~15試合が予定されています。
その中で、ワンキャッチ・ワンアタックが認められているのは天心選手VS武尊選手のカードだけです。
武尊対天心戦以外で世界的に主流なはずのワンキャッチワンアタックが無いのはなんでなんだろうなぁ…
— オタフク太郎@2023年4月までオナ禁中 (@TAROOTAFUKU2) April 22, 2022
天心側が自分有利なルールにする為にねじ込んだとしか思えないんだよなぁ pic.twitter.com/eMzwXCAMdx
さすがにこれは天心選手有利のルールだと思われてしまいますよね。
では今回の試合ルールについて1つずつ詳しくみていきましょう。
ワンキャッチ・ワンアタック
1つ目の理由は、ワンキャチ・ワンアタックのキックボクシングルールであること。
ワンキャッチ・ワンアタックとは、相手の首や身体を掴んでからの攻撃が1回できるということです。
相手の蹴り技を掴んで攻撃することも可能で、天心選手はこれを得意としています。

天心選手の所属するRIZEではこのワンキャチ・ワンアタックが認められています。
一方、武尊選手の所属するK-1では一切のキャッチや掴みは認められていません。
その為、このルールに慣れていて、さらにはその攻撃を得意とする天心選手が有利と言われているのです。
延長1R
2つ目の理由は、延長が1Rだということ。
天心選手の持ち味はなんといってもそのスピードです。
一方武尊選手はパワーと打たれ強さが持ち味の選手。
試合が長ければ長くなるほどスタミナのある武尊選手が有利となってくるわけです。

元々武尊選手は完全決着をつけるためにも「延長無制限でやりたい」と話していました。
しかしこれはさすがに受け入れられず、結果として延長は1Rに。
この延長1Rというのが、スピード力のある天心選手が有利なのではと言われています。
契約体重
3つ目の理由は契約体重です。
今回の試合の契約体重は58kg。
天心選手の適正体重は55kgです。
ただ天心選手はRISEフェザー級(57.5kg)の王者でもあり、今回の契約体重に近い状態で試合を行っています。
一方武尊選手はというと、現在はK-1のスーパーフェザー級(60kg)の王者です。
普段戦っている試合よりもさらに2kg絞った状態で戦わなければならないということになります。
そもそも格闘技の選手たちは、過酷な減量をして契約体重にもっていきます。
それが通常よりさらに2kgも減量しなければならないということは、武尊選手にとってはベストコンディションではないですよね。
一見ちょうど2人の間をとった体重にも見えますが、この契約体重も天心選手が有利と言われている理由です。
なぜ天心有利のルールになった?
それではなぜルールがこれほどまで天心選手に有利となったのでしょうか?
それは2人の関係性や運営の大人の事情などが関係しているようです。
天心と武尊の立場が逆転?
まずは2人の関係性です。
元々、この2人の対戦のきっかけとなったのは2015年。
天心選手がK-1の試合会場に現れ、武尊選手に呼びかけたことが始まりでした。

この時すでに武尊選手は人気も知名度も高く、反対に天心選手はまだ若く勢いのあるこれからの選手という感じでした。
武尊選手は天心選手についてこのように話しています。
「ファンだと思ったのでハイタッチしたんですが気付きませんでした。周りがうるさかったので何を言っているかは聞こえなかったです」
引用元:イーファイト
なんと天心選手のことが分からなかった様子。
もちろん後で天心選手と分かり、「組まれたらいつでもやります」と挑戦を受けています。
この時は天心選手側が武尊選手に対戦をお願いするというような形でした。
しかし、この後天心選手の目覚ましい活躍があり人気も知名度もぐんぐん上がります。

それに反比例するかのように天心選手から武尊選手へのラブコールは徐々に減っていくんです。
すると、次に動き出したのは武尊選手。
2020年の大みそかに行われたRIZIN26の天心選手の試合を、なんと武尊選手が観戦にやってきたのです。
本日 #那須川天心 選手の試合を観戦した #武尊 選手にコメントをいただきました。
— フジテレビRIZIN (@fujitvRIZIN) December 31, 2020
今回の武尊選手の意思表示が今後どうなるのか?
これからの2人の動向に注目です!#RIZIN #RIZIN26 pic.twitter.com/H2tle7YjkL
この頃になると武尊選手の方が天心選手との試合に意欲的になってきます。
もちろん天心選手も武尊選手との試合を望んでいることに変わりはないはず。
しかし、「キックボクシング史上最高の天才」と呼ばれるまでに登りつめた天心選手の武尊選手への熱が少し冷めてしまったように感じます。
2人の人気や知名度が立場を逆転させてしまったようです。
天心はボクシングへの転向が決まっている
そして、天心選手はボクシングへの転向が決まっていることも1つの要因です。
元々天心選手は、4月にキックボクシングを引退する予定でした。
それをRIZINの榊原CEOが引き止め、今回の試合が決まっています。
榊原さんから、引退を延ばしてくれみたいな提案が来て。まさかそこでそれ来るかとは思ったんですけど、本当しつこいなというか。その発想ないよねというのがすごいあって。
引用元:Yahoo!ニュース
天心選手は現在46戦46勝の無敗です。
このキャリアのまま新しいボクシングの世界に行きたいという気持ちもあったと思います。
武尊選手と対戦をして万が一にも負けてしまった場合、天心選手には何のメリットもありません。
天心選手VS武尊選手の試合を実現するためには、武尊選手が譲歩しなければならないという状況があったのではないでしょうか。
理由は運営の大人の事情?
そしてもう1つの大きな理由に運営の大人の事情が関係してると思われます。
多くの人が待ち望んだ天心VS武尊の試合を主宰する団体はかなり大きな利益を得ることができますよね。
【K-1で対戦する場合】
K-1は独占契約なので、この対戦を実現させるのなら天心選手がK-1と独占契約を結ばなければなりません。
それに対しては以前から天心選手が「ありえない」と公言しています。

「何度か対戦の打診をしているが、K-1サイドから『3年の独占契約が必須』といまだに言われる。その条件は受け入れられない」
引用元:ABEMA格闘TIMES
【RIZINで対戦する場合】
ではRIZINで対戦するのか?ということになりますよね。
RIZINといえば注目されるのは大晦日です。
大晦日のRIZINでこの2人の対戦カードが組まれるとなると、興行面ではRIZIN側がかなり有利となります。

これをK-1側がすんなり認めるというのもなかなか難しいですよね。
このように運営側が利権問題で争っていて話が進まなかった可能性があります。
運営の事情でできないのであれば、もはや無敵の天心選手からすると「じゃあもういいよ」となってしまってもおかしくありません。
そのため何としても中立の場所で開催したいK-1側は、ルールを天心選手有利にしてでも新しい団体を作って対戦をさせたかったのではないでしょうか。
もしかしたら両選手は、団体の垣根なんて関係なくもっと早くに戦いたかったかもしれません。
年末まで一ヶ月も切って
— 武尊 takeru (@takerusegawa) December 11, 2021
何も発表出来てないこの現状が
期待してくれているみんなに本当に申し訳ないし
SNSで毎日たくさんの意見を貰うけど
僕自身も悔しい気持ちしかない。
その時が来たら
必ず自分の口から正式発表します。
もう少しだけ待っていてください。
僕は戦えると信じています。
まぁなんかその ちょっとあの〜
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) December 12, 2021
しかし、運営の大人の事情がそれを阻んだ可能性は大いにあると考えられます。
格闘家やSNSでも天心有利との声!

そして今回の試合は格闘家の方たちの間でも天心選手が有利なのでは?と言われています。
またSNSでも同じように天心選手が有利だと言う声が。
それらをまとめてみました。
魔裟斗(元K-1選手)

「3Rであれば、天心がものすごい有利。5Rもしくはもっと長い7R、8Rでやったら武尊が有利。
スピードは天心の方が早いから3Rであればポイントアウトされる可能性が非常に高いね。」
引用元:YouTube
魔裟斗さんは武尊選手の先輩であり、武尊選手ことをとてもよく理解されています。
そんな魔裟斗さんも、3Rであれば天心選手が有利とお話されていました。
堀口恭司選手

「天心君は慎重派。武尊君はガンガンいく派。どっちが早くペースを握れるか。とはいっても武尊くんもそんなにガンガンはいけないんじゃないかなと。カウンターもらっちゃう可能性あるので。天心君かなぁ。」
引用元:YouTube
堀口選手も武尊選手が普段通りガンガンはいけないとして天心選手が有利と予想されていますね。
朝倉未来選手

「判定まで行ったら武尊選手が勝って、1Rとかで天心が決めるんじゃないかと思っているんだよね。」
引用元:Yahoo!ニュース
朝倉選手は、武尊選手がスロースターターだということでやはり天心選手が有利と予想されています。
青木真也選手

「普通に考えたら現在のコンディションではナスガワさん有利だ。」
引用元:トレトレ速報
青木選手は、当日戻し体重が4kgまでというのが少ないとし、体重面では天心選手が有利とおっしゃっています。
しかし最近のインタビューでは、「世間が武尊選手を応援している」として武尊選手が有利なのでは?という予想もしていますね。
「この2人の立ち位置の変化が影響して『中立のリング』だったはずが、武尊のホームになり始めている気がする。どうしても、挑戦する側のほうが応援されるから。このままいくと、当日はファンの声援が武尊を押すんじゃないか」
引用元:Yahoo!ニュース
SNSでのファンの声
次にSNSでのファンの声を見てみましょう。
天心ドチャクソ有利すぎる
— ちゃんバブ (@3200chang19) April 22, 2022
体重は中立だからあとはコンディション面。
— 隼斗 (@kCdONOs6sZ3bsJU) April 20, 2022
そこが通常体重の天心と、落としてきた武尊で中立じゃない。武尊はコンディションを落とす可能性があるということ。
何回も言ってるけど体重は中立。
コンディション面が天心有利ってこと。 https://t.co/LoncY6kU63
ダメ元で申し込んだら当たっていた。なお、勝負として予想すれば天心が有利と思う。しかし、武尊とは薄いけど縁が有るんで、応援するのは武尊。#TheMatch2022
— kusashiai (@kusashiai) April 20, 2022
え、武尊の試合以外は蹴り足掴んでは無しなの❓首のワンキャッチワンアタックなしで、、、
— 大ちゃん (@DKMT08250114) April 22, 2022
なんで❓
全部同じにしないの❓
そういう事するから余計に天心有利なルールって言われちゃうのよ笑笑
やはりルールに関して天心選手が有利だと感じてる人が多いようですね。
武尊を応援する声が増加中!
そんな中、青木選手の言っていたように武尊選手を応援する声が増えてきているんです!
マジで本当にこれ。
— オツム (@yooootaman) April 25, 2022
俺は天心ファンでも武尊ファンでもないから、ただ2人の試合が見たいってだけだったけど、ルール決まってから可哀想過ぎて武尊応援してる。天心サイドがあまりに卑怯。
これは天心ファンでも、格闘技好きなら盲目にならずに気づいてほしい。
逆に吉成名高に同じことできるか?? https://t.co/XiGoopMYMC
みんな言ってるけど…本当に武尊が勝って報われて欲しい。ここまで人生と命かけてる人見た事ない。本当に凄い。
— ゆーき (@shimaaaaaa0113) April 25, 2022
天心も強いけど良い試合して武尊に勝ってほしい。#武尊 @takerusegawa https://t.co/KpoWJTQCaQ
俺天心応援してるけど天心が勝っても天心強いなぁで終わるけど武尊勝ったら感動するわ
— 粗品 (@ade_ode_ore) April 25, 2022
武尊選手は今回の試合で引退するのではとの噂もあります。
武尊選手のこの試合にかける熱意や、これまでK-1を盛り上げてきたというバックグラウンドを知っている格闘技ファン。
ルールが天心選手有利と言われていることが、武尊選手を応援したくなるという追い風になっているようです。
まとめ

今回は、「THE MATCH 2022」で対戦する天心選手VS武尊選手の試合ルールが天心選手に有利という話題について検証しました。
その結果、天心選手が有利と言われている理由は、
- ワンキャッチ・ワンアクション
- 延長1R
- 契約体重
この3点にあることがわかりました。
さらに天心選手が有利なルールになった背景には、
- 2人の関係性の変化
- 天心選手のボクシング転向
- 運営の大人の事情
があることが分かりました。
しかし、どのようなルールであれもう決まっているのは事実です。
ファンのためにこの大きな対戦カードを実現させてくれた天心選手と武尊選手。
試合、そして試合までの月日が両選手とファンにとって最高の時間になってほしいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!